青麻山の緑が一層その色を濃くし,蝉の鳴き声もにぎやかになってきた中,20日に終業式を迎え,70日間の1学期が終了しました。永野小の子どもたちは,4月10日の始業式・入学式の日よりも,心身ともに大きく成長した姿で式に臨みました。その姿から,運動会や学年行事,様々な体験活動の一つ一つ,そして日々の授業が子どもたちにとって実りあるものになっていたことを改めて実感しました。これも保護者の皆様,地域の皆様のご理解とご支援があったからこそです。これまでのご協力に改めて感謝申し上げます。

 ところで,以前から教育の方法論として「叱るよりほめろ」という言葉を保護者の皆様も聞かれたことがあると思います。納得なさる方も多いのではないでしょうか。しかし,実は「ほめる」よりももっと効果的な方法があります。それは相手の行為に対して「感謝」の気持ちを言葉にすることです。感謝されれば誰でも嬉しいものです。そして、自分が行った貢献に対して感謝が返ってきたときに初めて人は自己効力感(「自分ならできる!」という自信やチャレンジ精神)が満たされ,自己信頼を感じます。すると同時に相手に対しても信頼感を持つようになり,すなわち他者信頼も芽生えるのです。

 「ほめる」と「感謝する」は違います。例えば、子どもが片付けのお手伝いをした時に「偉いね。よくできたね。」と言うのと,「ありがとう。とっても助かるよ。」と言うのでは,受け取る際の印象が違うことがわかると思います。「ほめる」は上から目線。「感謝」は横から目線です。たとえば,部下が上司に対して「よくできましたね。」とほめることはしません。それをされたら上司はむっとするはずです。なぜならば「ほめる」は上から目線であり、なおかつ相手に対して「あまり期待していない」ことが前提の場合もあるからです。

 さあ,どうでしょうか。自分に置き換えて考えてみて下さい。何か行動したときに「すごいですね。さすがですね。」とほめられるのも確かに嬉しいですが,「ありがとうございました。おかげで助かりました。」と言われるのはもっと嬉しいのではないでしょうか。子どもが何か良い行いをしたときに「○○ちゃんは偉いね。」もいいのですが,「○○ちゃんありがとう。おかげでとっても助かったよ。」と言ってみてはどうでしょうか。(両方言うのが一番いいのでしょうが)

 

どうぞご家族で楽しい夏休みをお過ごしください。

校長 永沼 昌一